JPモルガンCEOが「ビットコインは詐欺」発言を後悔する背景

昨年の秋に「ビットコインは詐欺」と発言して波紋を広げたJPモルガン CEO Jamie Dimonが9日、詐欺発言を後悔していると話して注目を集めている。米保守派のFox businessの取材に対して語った。

“The blockchain is real. You can have crypto yen and dollars and stuff like that. ICO’s you have to look at individually”

「ブロックチェーンは本物。もし暗号通貨の円やドル、それに類するものをもつことができる。ICOはあなたが個人的に注意を払うべきもの」。

昨年のDimonの発言は中国の規制強化と波状になり、暗号通貨の暴落を演出していた。

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ただ、そもそもJPモルガンはブロックチェーンには積極的に取り組んできたし、Dimonはビットコインには興味がないと語っている。

JPモルガンは独自プライベートチェーン路線で金融機関のアンバンドル化時代に立ち向かおうという姿勢のようだ。Enterprise Ethereumを利用したQuorumを自社開発。Zcashのゼロ知識証明を利用したzk-snarksをインテグレート。Zcashとのパートナーシップは5月から続いている。今年の10月には、Quorum基盤としたインターバンクペイメントプラットフォームをローンチしている。

ブロックチェーン技術をコンサルやベンダー、システムインテグレータに丸投げしようと考えている邦銀とは積極性が異なる。この場合はDimonが「詐欺」と呼ぶビットコインに淘汰される可能性が跳ね上がっていくだろう。

Dimonの姿勢としては「ビットコインは銀行をなくしてしまうので許容できない。だがその根幹技術のブロックチェーンは本物で、金融機関が利用するためのプライベートチェーンとして採用し、ディスラプションに備える」ということだと考えられる。

Photo by WikimediaCommons


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