スマートスピーカーが日本にも上陸して注目を集めています。スピーカーに搭載されたエージェントが、あなたがしようとする仕事を助けてくれます。北米ではAmazon EchoとGoogle Homeの2強の様相です。マーケットシェアはAmazon Echoが70%、Google Homeは30%です。

円筒形のスタイルに囚われてはいけません。重要なのはその中身です。Amazon Alexa、Google Assistantと音声認識を採用するアプリケーションが載っています。アプリを介して、ピザを頼んだり、Uberを読んだりすることができますし、スマートTVをつけたり、チャンネルを変えたりできます。

Amazonは2年前に市場に参入しています。「音声で物事を実現する」ことに焦点を絞りパートナシップを広げています。電機、自動車メーカーとの協業でも大きくGoogle Assistantに先行しています。2017年1月の世界最大級のエレクトロニクス展示会では、数多くのメーカーの商品がAlexaを搭載したことで話題を呼びました。

Google Assistantは検索をロジカルに進化させたものです。言葉の意味体系やものごとの関係性に関してはGoogleは知識体系を築いており、これがアドバンテージになるかもしれません。人間の質問やその意図の「理解」に関してはGoogle Assistantが優れていると言われています。

Amazonか築いたリードが大きいか、Googleが検索で培ったアドバンテージでひっくり返すか、興味深いところです。

してこのスマートスピーカーの普及が意味することとはいったいなんでしょうか?

コンピューターとの触れ合い方の変化

かつてはコンピュータへの指示はキーボードからの入力のみで行われていました。

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それをアイコンなどの画像やマウス操作で、スティーブ・ジョブスがこの形の採用を推し進めてきました。これをグラフィカル・ユーザー・インターフェイスGUI)と言います。

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いまや、モバイルもこの形を取り入れるのが当たり前になりました。 人々は画面を直接タップして、コンピュータに要望を出すようになったのです。

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Via apple dev

これを音声で行おうというのが、コンピュータの時代の大きな変化と呼べるでしょう。音声認識はインターフェースとして新しい可能性を持っています。音声認識の精度は近年、ディープラーニングの活用により格段に向上し、人間の精度を超えるレベルに達しました。

人間にとっても音声を使うことは望ましいかもしれない。タイピングやペンで字を書いたりするよりも話すということはよりスムーズにストレスなく行えます。コンピュータへの入力が簡単ということです。人の頭脳への出力に対しても、近年はビジュアライゼーションなど、ヒトの頭脳に届きやすい方法が模索されてきました。 

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もしこれでコンピューターを動かせれば、もっと快適になります。あなたがコンピュータを使うことに関して持っている固定観念を破壊するでしょう。

いままではスマートフォンという形であなたの手元にあったコンピュータが、将来的にはあなたの目から隠蔽されます。あなたはアシスタントと直接触れ合っている感覚を覚えるかもしれません。

AI Everywhere

今あらゆるものがインターネットに接続されようとしています。北米ではスマートホームという形で家そのものを完全に接続された状態にすることが目指されています。

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Via Pixabay

あらゆるデバイスからデータが溢れ出てくるようになると、そのデータを遠くのクラウドに送るのは効率が悪くなってきます。賢いAIとそれを動かすコンピューターの力があなたの近くにあるならば、AIはその場でデータを処理し、あなたのためのアクションをとれるでしょう。

あなたはいつでもどこでもコンピュータの力を簡単に引き出し、問題解決ができます。そしてこれは中央集権の仕組みが分散型に移行することを意味してもいるのです。

AIをあなたの家に招き入れる、最初の一歩がスマートホームであり、まさしく「トロイの木馬」です。行き着く先は、コネクティッドになった家たちが都市を形成することです。都市・社会が新しいフェイズに向かいます。あなたも「トロイの木馬」を家に招き入れてはいかがでしょうか。

投稿者: Takushi Yoshida

起業家&デジタルビジネスアナリスト。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。ジャカルタで政治経済記者。APEC、ASEAN首脳会議でTPP、ASEAN+3などの地域経済統合をリサーチ。帰国後、米デジタルマーケティングメディアDIGIDAY[日本版]立上げ参画。2017年10月テックビジネス戦略メディアAxionを創業。

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